ネリコ日記

365日にっき

きょうだい児のもやもや

障害を持っている人がやってるからすごいのか、障害抜きにしてもすごいのか、障害を抱えてるから注目度の高さがあるのかとか、色々考えたのだけど、だいたいこういった活躍をしている障害者のまわりにはあらゆる面で手厚いサポートをしてくれる家族がいる。うちはそういうのはなかった。

私は昔から知的障害者の弟が嫌いだし、父親は嫌いまでは行かないにしても積極的に関わろうとはしてなかったと思う。さすがに母親は弟に一番手をかけていた記憶はあるが、それは育てることに関してだけで、テレビでよく見かける、色々な経験をさせるようなことはしてなかった。

だからダメとかではなくて30歳にもなる普通だったら親の手がかからない歳の人間を未だに見守ってるのだからそれだけで十分サポートしてるんだよな。

障害者だからもっと手厚くサポートしないとダメ。
兄弟家族は弟に優しくしないとダメ。

こういう世の中の暗黙ルールを幼いころに肌で感じてしまったから、実際にはそんなことないってわかっていても未だに弟のことは生理的に無理で近寄りたくないけれどこれでいいんだ。危害を加えるでもないし、私は弟と距離をとるという形で彼のストレスにならないようサポートしているのだ。

そう思うことにしてもやっぱり弟を全力拒絶してきた身からするとそれなりに罪悪感はあるわけで、テレビで障害者とあたたかい家族の図が映るたびに自分と比べて嫌な気持ちになるんだけれど、なんだかんだ気になって見入ってしまうんだよなー。嫌なら見なきゃいいのに。

結局健常者に囲まれて育った人たちはこういう特集をみても障害者なのにすごいねーしか感想を持たないだろう。障害者に関わると罪悪感に押しつぶされそうになる。

こうやって勝手に比べてごちゃごちゃ考えてストレス抱えてりゃ世話ないわ。